今さら聞けない トレーナーバッグ・メディカルバッグの中身

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みなさんこんにちは
ランニングシューズマイスターのユウヤです(@shoesmeister

インカレからマラソン大会など試合帯同が続き毎日トレーナーバッグの中身の補充をしていますが、トレーナーバッグ及びメディカルバッグってどんなものが入っているかご存知ですか?

四次元ポケットのように何でも入っているわけではないですが、選手のケアに最低限必要な道具をコンパクトにまとめられています。
これが入っていれば正解!なんてものはないかもしれませんが、選手にとってこれがあったら役に立つなという現場レベルからの経験で常にバッグの中はアップデートされています。

トレーナーバッグを買ったは良いものの、なにを入れれば良いのかわからない・・・

トレーナーや救護の人が何を持っているのかイマイチわからない・・・

意外と多いと思います(なんせ私も最初そうだったからです)

ということで、最低限トレーナーバッグとメディカルバッグに入っていて役に立つものを列挙してみました!
トレーナーや救護活動をしたい人から選手まで、トレーナーバッグやメディカルバッグには何が入っているのかを知ることで選手・スタッフ間の連携やコミュニケーションはより良いものになると思います。

トレーナーバッグ、メディカルバッグ

救護活動やコンディショニングのための物品を入れるトレーナーバッグやメディカルバッグ
軽量で持ち運びしやすいものが選ばれますが、そこまで種類が多いわけではないです
専用のものでなくてもいいとは思いますが、トレーナーバッグもメディカルバッグも小分けしやすいように収納するスペースが作られているので便利ですね

あるだけでなく使えることも大事! AED(自動体外式除細動器)

間違いなく必要ものとすればAED(自動体外式除細動器)でしょう
もちろん競技場などには設置されていると思うので、まずはどこにあるのか、起動するのかのチェックをしましょう!
もちろん有事の際に使えることが大事です!
マラソン大会では沿道救護チーム(モバイル隊・BLS隊)というような形でAEDをリュックに入れ自転車で巡回します。(国内最大の参加人数を誇る東京マラソンでは、救護チームの活躍で心肺停止になったランナーの救命に成功しています)

ポリ袋 ビニール袋

アイスパックを作ったり、医療廃棄物の処理など、使用頻度は高いので、毎回中身の残数を確認しています

包帯(綿と弾性両方)

固定や圧迫に必要な包帯(綿包帯と弾性包帯は両方とも用意しましょう)
現場にもよるかもしれませんがいきなり大量に使われることはないですが、ある程度の個数は常備しておくと良いでしょう
もちろん劣化しているものは使わないように

滅菌ガーゼ

これはちょくちょく使います
特にマラソンでは転倒による擦過傷も多いので、滅菌ガーゼは消費するので、ある程度数があると良いですね

コットンガーゼとエタノールと合わせてもいいですし、ワンショットプラスと併用しても良いと思います

絆創膏

滅菌ガーゼなどと同様に消費量が多いもの
擦過傷の多い現場では多めに用意しておくと良いでしょう
大きいサイズも使うことがしばしばあるので、大きさ2種類あると便利です

外傷消毒液(マキロンなど)

マキロンを代表する外傷消毒液
小さいサイズならトレーナーバッグにも入るので絆創膏やガーゼと合わせて持っておくとすぐ対応ができますね

下の写真のように消毒用のオキシドールを小分けにしておくとより使いやすいです

三角巾・シーネ

上肢の外傷の場合に使うため、マラソン大会では使う頻度低いかなと思いきや、転倒による脱臼や骨折のケースも経験したので、1枚は必ずメディカルバッグに入れておきましょう

骨折が多い現場ではシーネや副子などの固定具も必須ですね

ホワイトテープ(+アンダーラップ)

捻挫などの固定に必要なテープ
アメフトの現場はめちゃくちゃ使うのでテープのみのバッグもありますね
巻く時に同時に必要なアンダーラップの容易も忘れずに
個人的にはニトリートが切りやすいので使いやすい印象です

キネシオテープ

筋のサポート、動作誘導、制動など応用しやすいキネシオテープ
オトナのタイムトライアルではテーピングもコンテンツの1つとしてカラーも豊富にしていますが、基本的にはベージュで良いと思います 笑

スクィーズボトル

写真のものはドレッシングなどを入れるボトルだが、これに水を入れておくことで、水で流したい時にとても重宝します
トレーナーバッグにも入りやすいサイズなので、1本あって損はないです
(百均にあるようなもののほうが良いかもです)

ハサミ

キネシオテーピング用のNEVANONのハサミはめちゃくちゃ良いです
テーピングを切る用とその他のものを切る用とは分けておくことをオススメします

氷嚢

みんなご存知アイシングのため道具
ポリ袋と併用のことが多い
私の場合は部活でサポートしている選手には一人一つ持たせています

コールドスプレー

アイシングにはコールドスプレーを使うこともあります
特に氷が調達できない場合や保存しておく環境がない場合はコールドスプレーが重宝します
2本くらい常備しておけるといいでしょう

紙コップ

OS1などの給水の際に使いますね
ペットボトルを持っていくときは必ず同時に持ち歩きます

ラッピングフィルム

アイシングの時に氷を固定させる時に使いますね
くるくる巻くだけで良いので使いやすいです
下に商品リンク貼りましたが、百均のハンディラップが一番使いやすいので百均で買うことをオススメします 笑

サージカルテープ

包帯やガーゼの固定用ですね
なんだかんだ結構使う機会はあるので、複数常備しておきましょう

使い捨てゴム手袋

衛生的にも大事なゴム手袋
袋に複数枚入れてトレーナーバッグに入れておきましょう

綿棒

綿棒も出来る限りまとまったやつではなく1本1本小分けされているタイプが衛生的にも良いですね

ワセリン

皮膚をコーティングしてくれるため体のあらゆる部分の擦れ防止になり、靴擦れやマメの防止に役に立ちます
最近は走る前のランナーが求めてくることが多いですね

使い捨て目薬

目の充血やかゆみがある場合に使いますが、人によっては常備している目薬があるならそちらを優先してもらっているのであまり使う機会は多くはないです
使用期限もあるので管理も大変ですしね

爪切り

そんなに使う機会はないが、つめが剥がれたり割れたりした時にハサミではどうしようもできないので、1本あるだけでも安心です

スポーツドリンク・経口補水液

熱中症や脱水の選手への対応として経口補水液は重要ですね
トレーナーバッグの端に紙コップと一緒に入れておきましょう

メモ帳&ペン

まぁ当たり前ですね
選手のナンバーカードを控えたりなどメモ帳とペンはいつでも出せるようにしておきましょう

保温シート

低体温で途中棄権した人や体調を崩した時に役に立ちます
冬場の現場や春先にはとても重宝します

使い方を覚えておこう! トランシーバー

マラソン大会など規模が大きい大会だとトランシーバーを持つことは多いですね
皆さんちゃんと使えていますか?
情報をちゃんと伝えられなきゃトランシーバーは持っている意味がないです
(元TV局のAD経験があり、同時に2つのシーバーを使っていたので、使い方には自信があります)

トランシーバーを使うポイント
  • 相手が話している時にボタンは押さない
    (相手の話が聞こえなくなります 話し終わってからボタンを押しましょう)
  • 自分のポジションと名前を言ってから通信したい人の名前を呼ぶ
    (いきなり要件だけ言っても伝わらない)
  • 落ち着いてしゃべる
    (救護の場面だと焦れば焦るほど何を喋っているか聞き取れなくなります。ボタンを押して1秒おいてから話すようにしましょう)

救護物品の管理のコツはジップロック!

あれこれ色々入れるとどこに何があるのかわからなくなります
ここでめちゃくちゃ役に立つのがジップロックです
一緒に合わせておきたい物や衛生管理にも気をつけないといけない物が多いので、ジップロックに入れておくと非常に便利です
メディカルバッグからそのままトレーナーバッグに入れられるので、最低限必要なものを合わせて持ち歩けます

その他あると便利なもの

  • 体温計
  • ティッシュ
  • ピンセット
  • 手鏡
  • マスク
  • ガムテープ(養生テープ)

など・・・

尚、タオルは必需品ではありますが、衛生的にも使い切りがいいのか、洗って使い回すのかまた悩んでいます

選手を安全に家に帰すのがトレーナーの仕事です

マラソン大会の救護は特に準備が大事

どんな現場でもそうですが、なにも起きないことが一番ですよね。
ですが何か起きた時にトレーナーが必要なものをもって駆けつけられる環境にしておかないと選手は安心して競技ができません
選手が安全に家に帰るまで、何があっても対応できるように準備しておく覚悟がトレーナーバッグとメディカルバッグに詰まっています。
これが正解というわけではないですし、下記忘れているものもあると思いますが、備品を揃える上で参考にしてもらえたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございます
是非周りにトレーナー活動をしている人がいればシェアしてください

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ABOUTこの記事をかいた人

理学療法士、トレーナー、インソール/ランニングシューズマイスター 自身の陸上競技経験とランニングシューズオタクの知識、理学療法士としての医学的知識を活かして、出張でのオーダーメイドインソールの作成やランニングシューズの選び方、履き方について指導。年間200足以上のインソール作成やセミナー講師など大きく活動の幅を拡大中。