読めばまた走りたくなる! 陸上・駅伝好きなら読みたい陸上競技系小説10選

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みなさんこんにちは
ランニングシューズマイスターのユウヤです(@shoesmeister

以前、陸上競技を題材にした小説「ユーチュー部!!」について書いてから、陸上競技に関係する小説で面白そうなものを探し回り、TwitterやFacebookなどでたくさんの方からオススメの小説を教えていただきました。
コメントくださったみなさんありがとうございます!
関連記事:陸上競技がまた小説になった! ユーチュー部!!

というわけで、私の独断と偏見に加え、たくさんの陸上競技ファンの方からの意見から、是非読んでほしい小説をご紹介しますね!
これを読んだらランナーさんはもちろん、しばらく陸上競技から離れていた人も、きっと走りたいというような気持ちになるはずです!(むしろそんな人が増えてほしい)

読めばまた走りたくなる! 陸上競技系小説10選

一瞬の風になれ【著:佐藤多佳子】

高校に入学した新二は天才スプリンターである親友の連の誘いで陸上部へ入部し「どこまでも速くなること」を目指して仲間と練習の日々を過ごす青春陸上部長編
この小説が出版された時に高校1年生だったので、登場人物と同じ様な感覚で陸上部生活を送りました。
この小説があったから陸上競技が心から好きになれましたし、高校3年間を駆け抜けられたと思っている自分にとっての大事な小説です。(今でも時々読み返しています)
これから陸上部に始める学生さんには是非読んでほしい名作だと思っています。

風が強く吹いている【著:三浦しをん】

長距離素人集団が、学生ランナーならば一度は出場を夢見る箱根駅伝を目指す大学陸上部の物語
タスキリレーをつないでゆくメンバーの熱い絆の物語には、選手経験がなくとも、沿道で応援したり観戦したりするのが趣味という方にもきっと響くものがあると思います。
今月からアニメでの放送も開始しましたね
林遣都さんが主演の実写映画、和田正人さんが主演の舞台版ともっとも多くの形で表現されている名作です。
実は一瞬の風になれの翌月に出版された小説で、この年(2006年)は名作が2つも出たんだなと改めて感動します。
陸上競技や駅伝に関する細かな表現もあり、観戦マナーとか外国人留学生に対する考え方とかもより理解が深まると思います。

800【著:川島誠】

トラックレースの格闘技と言われる中距離
なかなか陸上競技に縁のない方にはピンとこない競技かもしれませんが、とても熱い競技です
汗まみれの練習は嫌いで、結構遊び人で、都会的で軽やかに描かれた二人の主人公が繰り広げる恋愛競争と、トラックでのバトルは読んでいて力が入ります。
最近は800mもタレントが揃ってきたので少しずつ注目度が上がってきています
是非これを読んで来年のトラックシーズンは中距離もチェックしてみてほしいです

陸王【著:池井戸潤】

業績がジリ貧の老舗足袋業者である「こはぜ屋」が、会社存続のためにランニング業界へ挑戦するランニングシューズをテーマとした作品
半沢直樹など名作を生み出し続けている池井戸潤さんの作品だけあって、翌年には連続ドラマになるなど反響は大きかったですね。
個性豊かな登場人物と池井戸潤さんならではの見事なストーリー展開で読み終わった後はとても清々しい気持ちになりました。
この本をきっかけにマラソンシューズのあり方やミッドフット、フォアフットなどの走法について注目されるようになり、インソール作製やシューフィッティングへの関心も増えていきました。
ランニングシューズオタクの私はもとより陸上競技を愛する読者の期待を裏切らない傑作です。

あと少し、もう少し【著:瀬尾まいこ】

郊外の小さな中学校で駅伝大会に臨もうとしているのだが、必要なメンバー6名に対し、長距離部員はわずか3名と、出場すら危ぶまれていた。メンバー集めはそう簡単にいかないのだが、なぜ彼らが走ることを拒んでいるのかその心理的葛藤も描かれタスキリレーでの重さが読み手にも伝わってきます。
陸上競技もチームスポーツであることを再認識できる一冊だと思います。

ユーチュー部! !【著:山田明】

以前記事にも載せた、陸上系YouTuberで最もチャンネル登録者数を誇るTKD projectとコラボした陸上部ドラマ
才能なし、ライバルなし、コーチなしの陸上部員がYouTube動画を観て速くなる痛快サクセスストーリーという学生にとってもはや主流となっているYouTubeがキーワードとなって話が進むまさにタイムリーな内容です。
速くなりたいという部活性は是非読んでほしいです!
関連記事:陸上競技がまた小説になった! ユーチュー部!!

奈緒子【著:坂田信弘】

原作はビッグコミックスピリッツで10年近く連載された漫画です
その後映画にもなり、それがノベライズ版として出ています
走りの天才児「壱岐雄介」が、陸上競技、特に駅伝を通して成長する姿を描いた作品
驚きなのは陸上競技をテーマとした作品で10年以上連載されるほどの人気作品はないです。
ノベライズ版はその長編作品をコンパクトにまとめたものなので、コレを読んだあとに原作を読んでみるのもいいですね

チーム【著:堂場瞬一】

箱根駅伝で走る関東学連選抜。予選会で敗れ、目標を失いかけている選手を集めて構成された急造チームは、箱根駅伝に対する考え方や、練習に対する姿勢も違う。そんな選手たちの箱根駅伝を走るという誇らしさと、母校のタスキを繋げない悔しさとが入り混じっている気持ちを描いた作品。
ユニフォームもバラバラな寄せ集めのチームである関東学連選抜は2008年に4位という結果を出した時の監督は、今や常勝軍団である青山学院大学監督の原晋さんです。
積極的にとったコミュニケーションの結果、最終的に総合3位という目標を揚げるまで結束力が高まったとのこと
この本を読むだけでも、来年の箱根駅伝で関東学連選抜チームの見方が変わると思います。

冬の喝采【著:黒木亮】

若き日の瀬古利彦さんが登場し、瀬古さんからタスキをもらう駅伝選手の自伝的小説
ケガをして走れない自分に情けなさを感じながら、悶々とやり場のない気持ちで日々を過ごす姿など、綺麗事抜きの描写は多くの長距離選手の共感を産みました。
愛情を注いでくれた養父母への感謝、速い足を授けてくれた実父母への感謝、自分を箱根路へと導いた運命の奇跡など親子の関係もテーマとされており、600ページと長編にもかかわらずとても引き込まれる内容でスラスラ読み進められました。
長距離選手、これから箱根駅伝を目指すランナーの方には是非読んでもらいたい作品です

シティ・マラソンズ【著:三浦しをん、あさのあつこ、近藤史恵】

アシックスの公式Webサイトに連載された「マラソン三都物語~42.195km先の私に会いに行く~」の書籍版
三浦しをんさん、あさのあつこさん、近藤史恵さんの著名作家3名による、国際的な大規模市民マラソンをテーマにした短編集で、3作品ともマラソンを舞台にした人生模様が描かれていて、改めてマラソンの魅力を感じられる素敵な作品でした。
市民ランナーやマラソン観戦が趣味の方に是非読んでほしい作品です。

 

短距離からマラソン、駅伝などの陸上競技という1つのスポーツを中心にした世界を舞台にした小説10選でした。
陸上競技をしていた人や現役選手、ランナーさんにとっては特によく分かる疾走感
どの小説にもいろいろな形で疾走感を感じられる描写がされているので、読んでいてとても楽しくなりますし、やっぱり走りたくなります。
スポーツ小説、青春小説が好きな人にとっても楽しく読み進められる小説だと思いますので、ご興味があれば是非読んでみてください。
読み終えた頃には、走ったり、また運動をしたくなるような気持ちになっているはず!
なかなかじっくり本を読むのが苦手という人は、audibleを利用しても良いでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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ABOUTこの記事をかいた人

理学療法士、トレーナー、インソール/ランニングシューズマイスター 自身の陸上競技経験とランニングシューズオタクの知識、理学療法士としての医学的知識を活かして、出張でのオーダーメイドインソールの作成やランニングシューズの選び方、履き方について指導。年間200足以上のインソール作成やセミナー講師など大きく活動の幅を拡大中。