みなさんこんにちは
陸上競技専門トレーナー、インソール/ランニングシューズマイスターの石田佑也です
普段から陸上競技選手やランナーの方から足の不調についてのご相談を多く受けますが、その解決策の1つとしてオーダーメイドインソール作製をしています。
インソール(中敷き)は、シューズと同様自身の足や動きに合わせて入れることで、高いフィット感と安定性が生まれ、 歩行やランニング時のパフォーマンス向上、疲労やケガの予防に役立つアイテムです。
衝撃を抑えるクッション性重視のもの、通気性が高く蒸れにくいもの、土踏まず(アーチ)を支えてくれるものなど目的は様々、百均で売られているものからスポーツショップで売られているものやプロによるオーダーメイドで作成するものなど世の中には数多くのインソールが存在します。
シューズを購入するときに「インソールは入れたほうが良いよ」なんて言われるものの、実際どんな効果があるのか正直わかりにくいですよね・・・
ここではシューズにインソールを入れることでどのような効果があるのかを紹介します。
目次
足部は唯一地面と接している(足底への感覚刺激)
当たり前ことではありますが、足部は歩行やランニング、立っているときに唯一地面に接している部位です。
7つの足根骨、5つの中足骨、14の指骨の計26個(両足で52個)とたくさんの骨があり、それらはすべて関節をつくっていて柔軟な可動性をもっています。だからこそ様々な環境に対応出来るのが足関節の大きな利点でもあります。
我々が凸凹した道を平然と歩けるのはその凸凹に足部の関節が柔軟に対応して身体をコントロールしているからです。(ASIMOくんのようなロボットが平地歩行はできても凸凹したところでは転んでしまうのは足部の関節が少ないからです。なのでガンダムはちょっとおかしい!笑)
そして関節が柔軟に対応するには、地面からの刺激を感じ取るセンサーが必要ですよね!
足底にはそのセンサーが豊富にあります(これをメカノレセプターといいます)
靴の中や靴下の中にほんの小さなゴミ屑みたいなのが入ってても皆さん気付きますよね?
しかもそれだけでなんとなく歩き方変わりますよね?
足底の感覚は本当に鋭くちょっとした刺激で足より上の部位に影響を与えます。
正しい接地ができれば地面から伝わる力を活用してスムーズに歩いたり走ったりすることができます。
しかし、姿勢不良やアーチの低下などのアライメント不良により正しい刺激が足底に入らないことで地面からの力を適切に認知、処理することができず身体が緊張してしまいます。
オーダーメイドインソールで一人ひとりの動きや形状にあったものを
インソールに微妙な(ほんの数ミリ)凹凸を作ることにより、正しい刺激を加えることで地面からの力を適切に認知し、より良い歩き方や走り方や姿勢を身につけるさせることができます。
トレーニングでももちろん作ることはできますが、どうしてもそれは意識下で行うことなので、無意識下になると機能しないことがあります(人間なんて10歩歩けば意識してたことなんて忘れちゃいます)
それに足部のトレーニングは地味な上になかなか種類がないのです・・・
インソールであればシューズに入れるだけで正しい刺激を与え続けられるので、無意識に正しい動きを促すことができます。それによって身体は神経の可塑性が起こりより良い動きの癖が構築されていきます。
インソールの種類
①入谷式足底板
理学療法士の入谷誠先生が開発し、数多くのオリンピック日本代表選手も愛用するオーダーメイドインソール
その特徴は、足形をとったりするものではなく歩行という動作を1時間以上かけて誘導・評価して最も良い動きとなる高さや形を0.1mm単位で調整して作製するものです
その完成度は非常に高く、履けば動きと痛みがなくなる魔法の靴になります!
動作分析を得意分野とされる理学療法士が中心に作製しているインソールなので、整形外科や個人のスタジオで処方されることがほとんどです。
入谷式足底板の概念を踏襲したグラインダーを使わずにパッドによるインソールもあります。(私は現場レベルではパッドを利用したインソールを作ることが多いです)
時間をかけて一番良い動きを導き出すため、作製するのに時間がかかりますが、自身を持っておすすめできるオーダーメイドインソールです。
②NASYUインソール
トリッシャムと呼ばれる特殊なスポンジに足を入れることで足形を採型するのが特徴です。
その形状から足型から起こっている全身への影響を説明できるのはこのトリッシャムの良いところですね!
足の状態を客観的に知るのは大事ですね
その足形から作られるインソールは完全にその人の足の状態に合わせたものになるので、フィット感が段違いですね
NASYUインソールマイスターの資格のある人が更に足部の評価に合わせてパッドなどでの修正をすることでより痛みなく動くことができます。
NASYUは理学療法士をはじめ、医療系資格者やトレーナーの方が多く取得されているので、整骨院やコンディショニングスタジオなどで紹介されていますね
講習も年に何度も行われているので有資格者も多く、オーダーメイドインソールの認知に向上に最も貢献しているインソールの1つです
③SIDASインソール
採型方法や素材の種類などが圧倒的に豊富なインソールです
アーチの形状に合わせた高さを選ぶことができ、足底全体のフィット性が高く、しなりが良いのが特徴です。
採型も独自に開発した吸引方式で隙間なく的確にフィットすることを目指しています。
完全なオーダーメイドインソールでなくとも、調整がききやすいインソールも豊富に揃えているので、手軽にインソールを入れてみたいという方にとってもハードルが低いのでおすすめですね。
④リアラインインソール
理学療法士で、広島国際大学教授、GLAB代表取締役社長の蒲田和芳先生が開発したインソールで、2000人以上の足を診てきた経験と膨大な研究知識から、骨を適確に支え理想的なドーム構造をアーチを作り、誰にでもフィットする構造に至ったそうです。ライフスタイルやスポーツに応じて必要なサポートを変えており、用途に合わせて微調整しやすいのがとても便利な部分です。
⑤フォームソティックス
足病医学先進国であるニュージーランドで最も使われている超軽量インソール
どのインソールよりも軽いというのが特徴です。どうしても色々なサポートを加えると重くなりがちですが、フォームソティックスはめちゃくちゃ軽いです!
ランニングだけでなく、各種スポーツの合わせて種類も豊富にあり、インソール入れてフィット性やサポートを増やしたいけど、重くなるのが嫌だという人にはこのインソールはおすすめですね
⑥スーパーフィートインソール
アメリカ足病医学の足部バイオメカニクス理論に基づいて作製したインソールで歴史もとても長いです
特徴は後足部の硬くて深いヒールカップと下面のシートで、後足部(距骨下関節)の安定化を目指しています。
アーチを高くすると言うよりも、アーチを作る後足部の過剰な回内(いわゆるオーバープロネーション)の抑制をしているため、足関節捻挫の既往があって足首がグラグラな人には後足部の安定が図れるこのインソールはとても有効ですね!
インソールを入れようか迷っている方
正しい身体の動きを作ることは、パフォーマンス向上、痛みの改善、怪我の予防において非常に大事です。その手助けの一つとしてご自身に合ったインソールを入れてみてはいかがでしょうか?
紹介したインソールにも色々目的や長所短所があるので、自分の身体や動き、スポーツやライフスタイルに合わせて選択しましょう!
選択方法がわからないという人は是非是非ご連絡くださいませ
最後までお読みいただきありがとうございます
この記事が良かったなと思った方はシェアしていただけたら嬉しいです
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