みなさんこんにちは
2018年も半分が終わりましたね!
はぁ、もう半分かぁ・・・
早いなぁ・・・
って思うだけではなんかもったいないような
楽しかったこと、大変だったこと、年始に立てた目標がどれだけ進んでいるか、どんな話題があったか、なんてちょっと一息つきながら思い起こすだけでも後半どんな過ごし方をしようか思い浮かんだりしますし、なにより意外と楽しいですよ!笑
そんな下半期初日の7月1日にSports Connecters第19回勉強会が開催されました!
前回の内容はこちら
今回はスポコネメンバー同士の会議で
噛み合わせやマウスピースについて知りたい!
なんて声が挙がったので
東京医科歯科大学 大学院 スポーツ医歯学分野 助教であり、日本スポーツ歯科学認定医、日本スポーツ協会公認スポーツデンティストの中禮 宏(ちゅうれい ひろし)先生をお招きして、歯科とスポーツの関わりについて講義していただきました。
そもそもスポーツデンティストってなに??
〜スポーツデンティスト〜
日本スポーツ協会が認めるメディカル・コンディショニング資格の一つ
<役割>
・歯科医師の立場からスポーツにかかわる国民の健康管理、スポーツ障害、スポーツ外傷の診断、予防、研究等。
・競技会等の医事運営の支援並びにチームデンティストとしての参加。
・スポーツ歯科医学の研究、教育、普及活動。
内容としては
◯歯・顎・口腔の機能・役割
◯身体機能を維持する食事と咀嚼機能の維持
◯姿勢反射と頭部保持
◯重心動揺と咬合維持とバランス
◯咬合と筋力
◯咬合と関節固定
◯口腔の急性炎症
◯う蝕
◯虫歯
◯災害時口腔ケア
◯スポーツ歯科外来での症例
と2時間ちょっとでこのボリューム!!!
いやぁ、脳に汗をかきましたね・・・
大学での膨大な研究内容やトップ選手のケースを交えながら、歯科とスポーツがどのような関係があるのかをわかりやすく説明していただきました。
トレーナー、セラピストとしてはやはり噛み合わせと筋出力との関係性は非常に興味深い内容でしたね
ゆっくりとした出力には正の相関がありますが、速度が伴うと関係性は認められないということ。
バランスにおいても噛み締めとと安定性は正の相関がありますが、逆にこれは安定すればするほど動きづらくなるので、早い動きを伴う練習には咬合は気にしないほうがいいのか・・・
いや、そうではない!
さらに咬合というのは関節の固定性の向上と神経の興奮に寄与します。
筋の出力には固定性(fix point)と運動性(mobile point)が必要で、固定性がなく不安定な状態では筋の出力は十分にあがりません。咬合により固定点が強くなるので運動がしやすくと考えます。
関節が固定されれば軸圧もしっかり入るので体幹の安定性も増しますね。
そして神経が興奮することで収縮のための刺激速度が上がるので、常に咬合することは逆に動きづらさを出してしまいますが、適度な咬合は次の動作(パワー発揮)を素早くかつより強くすることができると考えます。
要するに「ずっと咬んでいれば良いわけではない」ということですね!
もちろんこれには噛みあわせが良くないといけないですし、虫歯があったら尚の事困難です。
トレーニングにおいて選手やクライアント様の口の状態を確認してみましょう
歯のコンディションを保つためにもメディカルチェックとして診てもらうことは大事ですね。
呼吸や歩行と同様に噛むというのは生まれてから教えてもらってできるようになったわけではなく自然にできるようになった原始運動の一つなので、噛み合わせや歯のクリーニング、矯正やマウスピースなど口腔環境を整えることは無意識レベルでパフォーマンスをサポートさせることに大きく貢献するでしょう。(まずは歯並びや歯磨きを見直してみましょう)
以前グラウンディングについての記事を書いたときにも、噛み合わせが地面からの反発力を適切に認知・処理に影響すると書きましたが、噛み合わせによってパフォーマンスがどのように変化するのかをデータを見ることで改めてその重要性が理解することができました。
スポーツやフィットネス現場において噛み合わせとパフォーマンスについてはなかなか知る機会が少ないため、質疑応答もレベルが高く非常に濃い内容になりましたね。
トレーナーから治療家、栄養士や一般の方までたくさんの方にお越しいただきました。
今回の内容が少しでも現場や日常生活に還元されることを願ってます。
ご参加ありがとうございました!
次回は8月5日に第20回の勉強会を予定しています!
内容はケーススタディvol.2
大好評だったvol.1は下記の記事を読んでみてください
実際にスポーツをしている方を招いて、その方の悩みに対してそれぞれの専門分野からアプローチし、ディスカッションしていきます。
たくさんの専門職の方のご参加をお待ちしております!
(もちろん一般の方でも専門職がどんな風にクライアント様を診ているのかを直接知ることができる機会ですので是非お越しくださいませ!)
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が良かったなと思った方は是非SNSでシェアして頂けたら嬉しいです!
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